メガネの知識事典
読書は眼に悪い?
かつて私たちの目に有害とされていた小さな活字、質の悪い紙、暗い照明なども、最近では改善されています。
にもかかわらず、私たちは読書をすると苦痛を感じ、目が疲れるため、読書時間は制限しなければならない事態を経験します。
正しい読書のやり方が大切
周囲の環境や、本自体の読みやすさも、もちろん大切ですが、それ以上に私たちが注意しなければならないのは、正しい読書のやり方をしているかどうかということでしょう。
私たちの多くは、読書のとき知らず知らずのうちに悪い癖をおかしています。
それがあまりにも一般的で、ありふれたものばかり名逆にそれが原因で正常な機能を損なっているケースが非常に多いのです。
こんな状態では目に良くない。
◆本を近くや遠くに置きすぎて読書をする。
◆不十分な光線や、明るすぎる光線を使って読書する。
◆強い光線を反射させる位置に本を置き、又それに焦点をはっきりと定めずに、視力を広範囲に使って読書する。
◆身体を緊張させ、不自然で楽でない姿勢で読書する。たとえば、頭を前方に突き出したり、背筋が曲がっていたり、方や腕に力が入っている。
◆病気や疲労時に読書する。
◆寝なければならない時間に読書する。
◆電車や自動車のような動いている乗り物や、印刷物を適度に固定できないような場所で読書する。
◆不安であったり、あせったり、心配事がある時のような、心が緊張しているときに読書する。
◆不明慮立ったり、不完全な印刷物を読もうとして、緊張する。
◆良く見ようとし、目を細めて読書する。
これら、一般的なケースであるがゆえの見落としがちなことといえるでしょう。
ついつい良く見ようとして前かがみの姿勢、つまり猫背になる、悪癖がついたりする。
そのため、目や体が疲れやすくなり余計に近視がひどくなるケースが多いものです。
姿勢を正しくしましょう。
本は目から35㎝~40㎝離して読む。
これは基本的なことですが、きっちりこれだけ離して読みなさいということではありません。
●まっすぐ座り、楽な姿勢で…
●だらしなくヒザの上に手を乗せたりしないで、最適な間隔で…
●適切な光線の下で…
●気持ちを楽に、また落ちついて…
●読めると感じるときだけ…
●見つめないようにマバタキする事も本を読むうえでは大切な事です。