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ビタミンで目を護り目を大切にする

老眼・眼精疲労・視神経の病気、夜盲、弱盲、弱視、網膜の病気など、様々な病気と、ビタミンの関係が研究されるようになってきました。

かつて私たちの目に有害とされていた小さな活字、質の悪い紙、暗い照明なども、最近では改善されています。

ビタミンが体を維持するために必要な物質であることは、古くから知られています。

最近の豊かな食生活の一方で、ビタミンをバランスよく自然な食生活から摂取することのむずかしさが、問題となっています。

特に、目は栄養の摂取状態に敏感に反応するところです。

ビタミン

ビタミンには主なものに、ビタミンA・B郡・C・D・Eがあります。このうち水溶性ビタミンにはB1・B2・B6・B12・Cなどがあり、脂溶性ビタミンにはA・D・E・Kなどが含まれています。この中で目と関連深いのがビタミンA・B郡・Cです。

ビタミンA

暗闇でものを見るときに…
ビタミンAは「暗順応」といって暗闇で物を見るときに使われる視細胞の働きの栄養源です。
老眼になると手元の視力が衰えるばかりでなく、暗い場所での視力が弱るので40歳台から摂取するよう心掛けましょう。
ビタミンAに含まれる食品には、うなぎ、黄卵、レバー、バターなどがありますが、特にレバーが多く含まれています。
野菜ではいわゆる緑黄野菜であるニンジン、小松菜、ホウレン草、カボチャなどに含まれているカロチンが体内でビタミンAに変わります。
ただしカロチンの吸収には、脂が必要でビタミンAは脂溶性のため脂を使って調理すると体に効率よく吸収されます。

ビタミンB郡

神経の代謝に関係する…
ビタミンB郡は、B1、B6、B12などがあり、神経ビタミンといわれるほど神経の代謝に関係のある栄養源です。
このうちビタミンB2は目のフィルムに当たる網膜機能(網膜が光を感じるときに使われる)に影響を与えるばかりでなく、水晶体や黒眼(角膜)の透明性の維持にも関係していることが分ってきました。
さらにB2はたんぱく質の代謝を活発に知る働きもあります。
B2はのり、わかめ、レバーなどに含まれています。
ビタミンB2が欠乏すると悪性貧血や神経症状がひきおこされると言われています。
タバコ弱視といって、欧米で見られる中毒性の視神経障害では、ビタミンB12が不足しているといわれており、遺伝性の視神経炎などと同様、喫煙が大きな要素と考えられています。
このような末梢の神経障害に対して、B12は有効であるばかりでなく、調節力の低下する眼精疲労や自律神経の障害に対しても有効です。
B12は、レバー、サバ、イワシなどに豊富に含まれています。

ビタミンC

白内障の進行に影響…
以前には、ビタミンCは壊血病因子として知られていましたが、白内障の進行に影響を与えてくれると言われています。
レモン、イチゴ、ジャガイモ、パセリ、ハクサイなどにビタミンCが含まれています。
ビタミンB郡、Cは水に溶けやすく蓄えられませんので、必要量を毎日とるようにしましょう。
白内障や老眼などの目の老化現象は、体全体の老化を防ぐことから始まります。
そのためにも目の老化とかかわりの深いビタミンやたんぱく質を含む食品をバランスよくとることが大切です。

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